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高齢者の血糖値は、高すぎても低すぎても問題

人生100年時代の食事学Vol.4

クォリーヴァ 主宰 管理栄養士

地中海食研究家 貴堂 明世

 

食事くらいは好きなものを食べたいのですが、年齢とともに糖尿病の可能性が高い方の割合が増えてきます 注1)。これは筋肉量の低下や内臓脂肪の増加、活動量が低下する一方でインスリンの分泌量が減少して血糖値が下がりにくくなるためです。高血糖が続くと血管障害や神経障害などの合併症を引き起こすので注意が必要です。
一方で血糖値を上昇させる能力も低下し、低血糖にもなりやすくなります。高齢者は冷や汗、動悸、手の震え、顔面蒼白などの症状に気づきにくく、うつや認知症だと思われたり、転倒して骨折、意識障害を引き起こしたり突然死のリスクが高まるため高血糖より注意が必要です。健康診断で指摘を受けたら放置せず、医療機関を受診してください。年齢と健康状態に合わせた血糖コントロール目標を個別に設定し 注2)、治療方針を決めてくれるでしょう。
でも糖尿病の食事療法というと栄養価計算と自炊で細かく管理しなければいけないと思われていませんか。私は初めは細かいことより食習慣と運動習慣を同時に改善すること、例えば欠食・早食い、過剰な糖分の摂取(特に清涼飲料水)を避ける、野菜を毎食食べる、食後にこまめに動くことをおすすめしています。
最近は食品には栄養価表示が義務付けられています。調理ができなくても表示を見て量を調整するだけで血糖コントロールがしやすくなっています。低血糖の予防には、欠食せず、主食も適量とり、アルコールを飲みすぎず、規則正しくバランスの取れた食事をとることが大切です。いつもと違う運動を長時間行う時も低血糖に注意してください。
何事も極端にせず生活習慣全般を整えることが血糖値安定の近道です。

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  1. 注1)「平成30年 国民健康・栄養調査報告書」 厚生労働省 
  2. 注2)日本糖尿病学会 高齢者糖尿病の血糖コントロール目標(HbA1c値)2016年